渋谷にキャベツ
寒暖の差が激しい日々です。東京は一日どんよりとした、今にも降り出しそうな日でした。夕方から雨になりました。
お昼過ぎ、渋谷から歩いて家に帰ったのですが、途中に山手線のガードをくぐったところに公園があります。
その公園は、天気の良い日は子供が遊んでいることもありますが、平日の昼間は、ホームレスの人が寝ていたりします。公園の横にはマンションがあり、マンションの前には、公園に隣接したよく手入れされた花壇があります。花壇の前には、公衆トイレがあり、ホームレスの人やタクシーの運転手の人がよく使っているようです。ですから、いつも花がきれいに植えられている花壇でしたが、眺めるだけで、通りすぎていました。
ところが、今日は曇り空にもかかわらず、中年の女性が、シャワー付きのホースで、花壇に水やりをしているところに、遭遇しました。こういう人がここの手入れをしているのかと、珍しく思い足を止めて花壇を見ました。するとキャベツが見えるではありませんか。私は、公園内に入って、その女性に思わず声をかけてしまいました。「こんなところでキャベツができるんですか?」
女性は「これは、ここのマンションの子供がキャベツの花を知らないので、見せてあげるためなのです」
「そうですか、こちらは小松菜ですか?」「これは青梗菜です」「これはあざみ?」「アーティチョーク(西洋アザミ)です。皆さんつぼみを食べますが、今の季節の葉っぱはサラダにおいしいんですよ」
そんな会話を交わして、彼女が区役所の屋上でイチゴを沢山育てていること、市民農園の指導員をしていること、植物園でボランティアとして活動していること、渋谷区の子供たちに植物について教えていることなど、色々話してくれました。
またその公園の土も、秋にみんな入れ替えて、有機肥料のよく肥えた土とのことでした。どおりでこんな渋谷の真ん中で、ほかにいちご、サフラン、江戸ネギ他少量ですが、寒い季節にもかかわらずとても元気に育っていました。
土や植物についての知識があり、よく手入れすれば、都会の真ん中でも植物はよく育つということを、我が目で確かに見て、私は可能性の広がりを感じました。「人間はどんなところでも、楽園にする力がある」ちょっと大げさですが、そんな風に思いました。
「お近くにお住まいですか?私は毎週月曜日には、この公園に来ていますから、また寄ってください」そんな風に言われて、私は写真を撮らせてもらい、帰ってきました。楽しい経験でした。
きょうのお弁当は、カニチャーハン、いか入り餃子、レンコンのあちゃら漬け、大根としいたけ、昆布の煮ものです。
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コメント
楽しい方との出会いがあり、いい一日でしたね
植物が好きで、子供達が好きな方なんでしょうね
毎日を楽しく暮らされながら、まわりの人々にも楽しさを与えていらしゃるんですね
投稿: miho | 2010年2月10日 (水) 23:51
mihoさん
本当にそうですね。植物の手入れをすることが、大好きな人のようでした。
それと多分、あの公園では、声をかける人がめったにいないのではないかと、思いました。だから色々話してくださったのだと思います。
投稿: 谷口 純子 | 2010年2月11日 (木) 17:34
私は東京・世田谷在住のものでよく原宿など散歩や移動なども時間がゆるすかぎり交
通機関を使わず歩いて行動しています。
純子先生のお話された公園や都内には本当に「こんなところに!!」とおもうよう
な場所に小さく畑や植物が植えられ東京という喧騒的な場所に小さな命を育みながら
がんばってるなぁ〜と目にするたびに私も思います。
数年前に田舎から上京してきたので自然な物を見ると心が和やかになりますね!
今は温暖化をはじめ木の枝のように色々な問題がありますがどんな場所でも都会に
咲く草花やお野菜のように小さな力でもやがて必ず芽が出るので見習い日々の環境問
題も頑張りたいものですね!
何よりもその畑は私たちの象徴でございますね(^^)
投稿: Ganchan | 2010年2月25日 (木) 12:43
Genchanさん
そうですね、人の暮らしに植物は、潤いを与えてくれますから、小さな場所でも、何か植えたくなるのですね。
原宿の、裏通りの住宅には、とても狭い場所でも沢山のお花を植えて、見事に咲かせているお家もあります。
投稿: 谷口 純子 | 2010年2月25日 (木) 15:35