梅花と雪
ですから、日本人と梅の関係は1300年の歴史があることになります。
万葉集にも、梅の歌は多く、119首あるそうです。
その中でも、もっともよく知られているのは、大伴旅人が大宰府の邸宅で、梅の宴を開き、万葉歌人や役人が詠んだ32 首が、ずらりと並んでいる巻5で、その中の旅人の歌です。
「我が園に 梅の花散る ひさかたの 天(あめ)より雪の 流れ来るかも」
私の庭に、梅の花がはらはらと散っている。いや、これは梅ではなくて、空から雪が流れてくるのだろうか。
もう一首作者不詳の歌
「梅の花 降り覆(おほ)ふ雪を 包み持ち 君に見せむと 取れば消(け)につつ」
梅の花を降り覆う雪を、梅の花ごと手のひらの中につつみこんで、あなたに見せようと何度も手に取るのだが、そのたびに、はかなく雪は消えてしまう。
梅の白い花を、ふうわりと覆う雪のかすかな光。その風情を、そのまま恋人に見せたくて、作者はそっと梅の花を指先でつまみとる。そして、てのひらの中につつみこむと、つかのま、春の淡雪は夢のように溶けてしまう。
作者は多分女性であろう。この場合、彼女にとって、梅の花は単なる外界の風物ではない。自分の魂を託して人に贈るための、大切ないとおしい花である。
清川妙先生の「清川妙の万葉集」から、いただきました。
万葉集に歌われているのは、すべて白梅だそうです。
我が家の庭は、紅梅です。
万葉時代には、白梅が珍重されたのでしょうか。
梅の花が、雪と一緒に詠まれることが多いのを、気が付きませんでした。
梅は、寒のうちから咲きますから、梅と雪の取り合わせは、普通によくあることですね。
白梅に雪では、見分けがつかなくなり、紅梅と雪のほうがお互いが一層引き立つと思いますが、万葉人の感性は、梅も白く、雪も白いのを好んだのでしょうか。
朝食は和食にしたので、お弁当はサンドイッチ。ゴマなどのパンと、新しくライムギ入りを焼いて、サンドイッチにしました。
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コメント
合掌 ありがとうございます。
初めてコメントさせて頂きます。
もう梅が咲き出しているのですね。日々自転車に乗ってあわただしく用事を済ませているので梅の木を気にすることがありませんでした。
ゆっくり歩きたくなりました。
サンドイッチの具について詳しく教えていただけたらありがたいです。

薄切りの焼きリンゴかな?と思いましたが、拡大して見るとエビフライの半切りに見えました。
そして、この大きな葉っぱは何の葉でしょうか?
左の具は、キャベツとツナの炒め物でしょうか?
このような凝った美味しそうなサンドイッチを作ってくれる奥さんが私も欲しいです
私もこのメニューを主人に作ってあげたいと思いました。
投稿: eriko | 2011年1月17日 (月) 23:44
erikoさん
いつも自転車で、走っておられるのですか?
サンドイッチですが、言われる通りエビフライを半分に切ったのと、ポテトサラダそれに青い葉っぱはルッコラです。
もう一つは、千切りキャベツをソテーしてカレー粉と塩で調味し、溶き卵でお好み焼きのように焼きました。それとスライスチーズを挟んだものです。
サンドイッチにキャベツのカレーソテーは、よく合います。
また茹で卵のカレー味も、おいしいです。
投稿: 谷口 純子 | 2011年1月18日 (火) 22:18
はい、家族が多く大荷物なので買い物は自転車が必須です。
外出はほとんど自転車で突っ走っております
でも周りを楽しむ余裕を持ちたいです。
サンドイッチの具を教えていただき感謝申し上げます。
葉っぱはルッコラなのですね。
そしてカレー風味のキャベツのソテーを卵で焼いてそしてチーズ…。
ああ、おなかがすいて参りました。是非挑戦させて頂きます。
ありがとうございます。
投稿: eriko | 2011年1月19日 (水) 00:20