日本の地震の歴史
東京の街は、表面的には震災前と変わらなくなりました。
デパートの営業時間も、元に戻ったようです。
照明だけは落としていますが、売り上げの低下が大きな問題だからでしょう。
こんなことでいいのかと、思ってしまいます。
今日書店で、「地震の日本史」寒川旭著(中公新書)という本を買いました。
本の「はじめに」では、このように書かれています。
「日本は地殻変動によって造られた島国である。当然の宿命として、私たちの祖先は、地震によって家を壊されて、命まで奪われるという、ひどい仕打ちを受け続けてきた。そして、この悲しみを乗り越えながら、今日の豊かな文化を築きあげたのである。(中略)
日本は世界有数の地震国であるが、過去千数百年に及ぶ文字記録が残されており、この間に起きた地震の年月日や被害を知ることができる。これほど古くまで遡って地震の記録を詳しくたどれる国土は世界でも稀である。(中略)
一般の人たちにとって、政治や社会に関する歴史は馴染みが深く、多くの書物から知識を得ることができる。しかし、私たちの国土では、様々な時代に起きた地震もまた、当時の社会に大きな影響を与えてきた。これまで、あまり取り上げられなかった地震を加えることで、歴史に対する理解がより豊かになるという期待を胸にして、日本列島の地震を振り返る旅に出たい。」
そして、表紙カバー裏には、「本書は、『地震考古学』を確立した著書による、日本歴史を地震の連鎖として描く異色の読み物である。」とあります。
よく考えれば、地震はよく起こることですが、どこか他人事のように考えていたところがありました。
新潟の長岡で地震にあったのですが、特に私の身に深刻な被害はなかったので、切実感はありませんでした。
日本に暮らす以上、どこでも起こり得ることという認識に立って、いたずらに恐れるのではなく、地震を理解したいと思って、この本を買いました。
理解などできないかもしれませんが、身近なものとして捉えたいと思いました。
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コメント
合掌ありがとうございます。
初めてコメントさせて頂きます。突然ではありますが、教えて頂きたいことがございます。
地震があることを常として、行動するべきか、地震のなきことを常として、行動すべきか、お教え下さい。再拝
投稿: 小林 教八 | 2011年4月10日 (日) 21:41
小林さん
お教えすることなどないのですが、私がこのように思っているということを書かせていただきました。
私は今まで、地震があっても自分の身には、災難が降りかからないというような、安易な考えを持っていました。
けれども、実際には日本には地震が沢山あったことを知り、備えをしなくてはならないと思いました。
「備えあれば、憂えなし」です。
そのうえで、普段の生活では、地震におびえるのではなく、日時計主義で明るく生きていきたいと思っています。
投稿: 谷口 純子 | 2011年4月12日 (火) 23:16
合掌ありがとうございます。
福島市に住んでいます。
今回の震災で福島市は震度5強の揺れがありました。自宅は2年前に耐震リフォームが済んでいたためそれほど大きな被害はありませんでした。しかし市内ほぼ全域で停電・断水。一部ガスも止まりました。私の家は停電が1日。断水が6日でした。
いずれかならず宮城県沖地震があると思っていたのと、新型インフルエンザの備えのため食料は1月分の備蓄。いつも持ち歩くバック3つにはそれぞれ小さな懐中電灯を常備。アウトドア用の単4電池1つで動くラジオも準備。灯油ストーブもだしてありました。お風呂の水は次に洗濯して捨てるまで汲み置き。ほかの人に比べれば生活に支障が少なかったようです。
それでもいくつか反省点はあります。特に水が長期間断水したため水洗トイレがとても不便でした。ろうそくは準備してあっても大きな余震が続き怖くて使えませんでした。小さくて持ち歩きしやすい懐中電灯できればクリップで固定できるか、ペッドランプ式のもの単3または単4電池で使えるタイプのものが便利です。何より車のガソリンは常に半分以上いれておく必要があると痛感しました。暖房は余震が怖くて寝るときはストーブが使えません。湯たんぽがとても役に立ちました。
『備えあれば、うれしいな』です。
八島拝
投稿: 八島和子 | 2011年4月16日 (土) 15:13
八島さん
とても参考になること、お聞かせくださりありがとうございます。
私は普段あまり備えをしないほうなので、一か月分の食料他、準備することにしました。
ところで、食料はどんなものを保存しておくのですか。
レトルトなどの、すぐ食べられるものですか?
ポスティングジョイの美しい写真、お知らせくださる方がいて、見せていただきました。ありがとうございました。
投稿: 谷口 純子 | 2011年4月22日 (金) 22:47