« フライブルグ訪問 | トップページ | ロンドン到着 »

2011年8月 2日 (火)

フライブルグの環境対策

P8010058   昨日、今日とフライブルグの町の環境対策等についての見学をしました。
 フライブルグは、南ドイツにあり、スイスとフランスの国境に近い位置にあります。
 1120年に町の成立が見られ、中世の歴史が残る美しい町です。
 現在の人口は約22万人ですが、15世紀創立のフライブルグ大学には、3万人の学生がおり、大学や教育関係の人の人口は、4分の1から5分の1になります。
 そのような町が、なぜ世界中から注目される環境首都になP8010050 ったかというと、1970年代に原発の建設計画が持ち上がりました。
 それに対する反対運動が、環境先進都市となったきっかけです。
 その頃、同時にその地方の豊かな自然であったドイツの黒い森が、大気汚染による酸性雨、自動車の排気ガスその他の影響を受けて、木々が枯れひどい状態になりました。
 これらの要因から、環境に対する厳しい目を持つようになりました。
 また、原発反対をするからには、原発に頼らない社会を作ら P8010056 なっくてはならないということで、自然エネルギーの利用等に積極的に取組みました。
 エネルギーを野放図に使ったり、沢山ゴミを出したり、自動車を乗り回したりしない暮らしを目指しました。
 そんな暮らしの中の工夫をどのようにして実現していったのかが、今回の視察の主な目的です。
 最初に見たのは、約5千人が住めるように計画された、2000戸の住宅「Vau Ban」団地です。
 ここは各家のエネルギー消費量が、平均的住宅よりも低く決められているそうです。
P8020015_2  最初にそれを聞いたときは、そこに住む人は寒い時も暖房を落としたりして、省エネにはげみ、耐えなくてはならないのかと思いました。
 けれども、そうではなくて、建築申請時に断熱や自然エネルギー等の使用により、快適な生活をしながらも、結果としてエネルギーの消費の少ない住宅が計画されることにより、許可が出るという仕組みだそうです。
 実際に見学したこの団地は、自動車が必要な配達や荷物の運搬以外は入らないようになっていて、子どもが道路で遊んでいたり、自然な感じの公園があり、そこの一角にはパン焼き釜もありました。
P8020067  集合住宅ですが、一階には庭があり、色とりどりの花や、果物の木、リンゴ、洋ナシ、キーウィ―、ブラックベリー、イチジクなども実っていました。
 暮らしやすそうで、楽しそうなところです。
 団地の真ん中を路面電車が走っているので、車がなくてもどこにでも行くことができます。
 この路面電車が、町を縦横に走っていることも、フライブルグの特徴で、無暗に車に頼らなくても、便利な生活ができるように工夫されています。
 また、団地のそばを走る電車の軌道が、芝生の上なので、騒音が抑えられています。
 加えて、自転車が人々の足になっていて、駅には大きな駐輪場があり、この町の交通の3分の1は自転車だそうです。
 私たちが泊まったホテルも、小さなホテルですがグリーンホテルになっていて、屋上には太陽光パネル、地下にはバイオマス発電施設があって、炭素ゼロのホテルでした。
 二日間で見学したところは色々あるので、書ききれませんが、うらやましいというか、随分進んだ意識のもとに、都市計画がなされていることに、感心しました。
 こういうエコタウンが、日本にもできるといいと思いました。

|

« フライブルグ訪問 | トップページ | ロンドン到着 »

コメント

純子先生今までドイツと聞くと鉄のカーテン、ベルリンの壁とか不安定なイメージがありました。今初めて「私」などよりよっぽど上質な人間性の現れている国と知りました。違和感を払拭して下さいます純子先生ありがとうございます。

投稿: 赤嶺里子 | 2011年8月 4日 (木) 07:47

谷口純子先生
合掌  とてもいい環境への取り組みに好感を持ちました。 私が住む町も路面電車の話しが議会で出ていますが、実現までに至っていません。せめて、 自己満足で自転車を利用するようにしています。先生のブログのお陰で各国を見せて頂きまして感謝いたします。再拝
               足立冨代  

投稿: 稲田姫 | 2011年8月 7日 (日) 02:31

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« フライブルグ訪問 | トップページ | ロンドン到着 »