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2011年9月18日 (日)

山菜天ぷらと縄文人

P9170014  小淵沢のフィリア美術館で夫が買った「森のきのこ採り」という、きのこ画家、小林路子さんのエッセーを、私は夫より先に読んでいます。

 この本では、わくわくするきのこワールドが展開し、東京でも気を付けて見れば、案外きのこが見つけられると書いてあります。

 それと並行して、赤坂憲雄さんの「東北学/忘れられた東北」(講談社学術文庫刊)を読んでいますが、その中に豊かなP9170016 ブナの森が縄文人の暮らしを支えたと書かれてあります。

 山菜、きのこ、クリ、クルミ、トチの実などを季節によって採集し、山ではクマ、カモシカ、ウサギなどを追って狩りをし、川ではサケやマスの漁をしたそうです。

 宮崎で縄文遺跡の博物館に行ったことがありますが、住居が復元されていて、縄文人の食料なども展示してありました。

 南の海に近いところでは、さらに貝や木の実の種類も豊富でした。

P9180002  当時は縄文人の暮らしは、はるかに遠い昔のことで、現代の私達とはあまり関係性を感じることがありませんでした。

 少し前のことですが、(以前に書きましたが)森の中のオフィスの職員住宅の候補地を見に行ったときのことです。

 昼食に案内されたのが、小淵沢で一番古いという素朴な感じのお蕎麦屋さんでした。

 お座敷にテーブルが並んでいて、その上にはすでに前菜(?)が置いてありました。

P9180003  4人席のテーブルに、小皿になんでも4個ずつでした。

 それが、ギボウシの花・カンゾウの花・みょうがの酢漬け、他にはかぼちゃの甘煮や大根の煮たものがありました。

 お蕎麦はとろろそばでしたが、大皿に山盛りの天ぷらが出てきました。

 それらは野菜のようでしたが、何なのかよくわかりません。

 お店の人が配膳に来るたびに「これは何ですか」と私はしつこく聞きました。

P9160012  天ぷらは、カンゾウの花、ギボウシの花、かぼちゃの花、イタドリ、アマニュウ(三つ葉に似た山菜)、ツユクサの花などでした。

 私たちが知っている野の草花の中には、食べられる山菜が沢山あることは、図鑑で知っていました。

 が、実際にツユクサの花の天ぷらが出てきて、それをおいしくいただくという経験をして、野の草がとても身近に感じられました。

 そして、せっせとキノコを採って喜んでいる自分を見て、確かに縄文人の子孫であると思うのです。

 縄文人が、ぐっと近くに来た感じです。

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コメント

純子先生御蕎麦おいしそうですね。山菜のてんぷら素晴らしいですね。きっと私たちが知らないたくさんの食材があるはずですね。私も鹿児島のみなさんに聞いて生かしたいと思いました。畑が無くても、山菜がありますね。私が鹿児島に来て驚いた事があります。おそばを田舎ではみな自分で作って食べたりするんですね。主人のお母さんがそば作るからと言われ私はすごく楽しみにしていました。ところがだしを取るといわれ出てきたのがさば節というものでした。鰹節は知っていましたが、さば節は、初めてでした。なにこれ?と驚きました。さばを二枚におろして焼いたものでした。これがおいしいのよ!と母は言いました。私の中に拒絶感がわきました。ところが出来て食べると本当にいいだしが出て、やめられなくなりました。みかんの皮を刻んで、かけて食べると最高です。ところ変われば品変わるとはこの事でしょうか。私が植えましたにがごり、二本でしたが、今、勢いよく育っています。三個かわいいのを、収穫しました。いまどんどん伸びて、数えたら、実が10こぐらい付いていました。毎日が楽しみです。最初収穫の楽しみを思っていましたが、実際育ってくると、食べる楽しみもですが、茎が伸びたり花が付いたりと、命が現れてくるそのことが嬉しく感動でした。体験するって事は、思いがけない喜びをもたらせてくれました。有難うございます。

投稿: 有馬真由美 | 2011年9月21日 (水) 20:24

 有馬さん

 育てると本当に色々なことを学びますね。
 私も麺類のつゆを作るときには、混合節といって、鰹節・そうだ鰹節・さば節の三種が入っているのを使っています。

投稿: 谷口 純子 | 2011年9月21日 (水) 22:24

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