春一番
今年は東京では春一番が吹かなかったとのことでしたが、今朝のラジオでは、今日か明日、強い風が吹いたら、春一番になりますといっていました。
辞書で引くと、春一番は「立春後に吹く強い風」と書いてありました。
例年だと二月末か三月初めに吹くのでしょうか。
ラジオではまた、奈良の吉野の方の話で、吉野の桜も遅く、山桜もまだまだ咲く気配がないと話しておられました。
朝洗濯物を干すとき、飛ばないようにシャツなど洗濯ばさみで厳重に留めておきましたが、取り込みに行ったら、ひっくり返っているのや、物干し台の床に落ちているのがありました。
でも暖かくなったので、たちすぼスミレが咲きだし、沈丁花も満開になって、良い香りが庭中に広がり、枝も花瓶に挿したので家の中にも香りが満ちています。
ところで3月24日の日経新聞に、作家の上橋菜穂子さんの記事がありました。
「物語の力」というテーマで、紹介されていました。私は上橋さんのことは全く知りませんでしたが、現代を代表する物語の紡ぎ手で、海外も含めて多くの児童文学賞を受賞しているそうです。
ご本人は子供のために書いているつもりはなく、読者は小学校高学年から80代のお年寄りまで幅広いとのこと。
物語を書く理由について上橋さんは「何かの役に立つから書くというより、紡ぐ喜びがあるから書き、読む喜びがあるから読むのだと思います」そして、物語を支えるもう一つの大きな要素が「なぜ」と考える心だと言われるそうです。
「動物は与えられた命をそのままに生きていますが、人間はそれだけでは納得できない。自分はなぜ生まれたのか、人間とは何か、生きるとはどういうことなのか。さまざまな疑問を心に抱えて生きている。そういう衝動を抱えているからこそ、人は物語を生み出すのだと思います」
こんな風に紹介されていて、興味を持ったので、一冊本を買ってみました。
書店で問い合わせたら、すぐに場所を教えられ、よく読まれているのだと思いました。
ファンタジーの部類に入るそうで、守り人シリーズが有名だそうですが「狐笛のかなた」という文庫本を買いました。
物語の構成が巧みで、昨日一気に読んでしまいました。
ちょっとした異世界が経験できました。
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