古いファイルから
講習会のない週末で、午前中は原稿書きをしましたが、午後は3時間くらいかけて、ファイルを整理しました。
新聞や雑誌の記事で、共感したり、興味を持ったり、あるいはまた必要な情報などを、項目別にファイルしています。
それが随分たまって、あふれそうになっていました。
整理したいと常々思っていましたが、今日は思い切って実行しました。
古いものはほとんど捨てましたが、中には内容を思い出して改めて読み直したものもありました。
その中の一つは、三年前のものですが、今でも十分通用する、大切な情報でした。
2009年5月30日の朝日新聞のオピニオン欄です。
「食育」は国や企業に踊らされている―― 「食」は個人や家族の営み。多様さ豊かさ知り、生活者の知恵を磨こう
こういうタイトルです。赤線が沢山ひいてありました。
管理栄養士で、農学博士の河合知子さんの意見です。
北海道庁に入り農家の生活改良普及員や短大の教員を経て、2009年当時はフリーで農村生活のコンサルティングや文筆活動をしていました。
河合さんの意見をすべて書くととても長くなるので、ごく一部を紹介します。
北海道北部の名寄市の公立の短大で教えていた時のことです。
教員や栄養士の免許が取れるので、学生は郡部から出てきてアルバイトで自活する子が多かったそうです。
「できれば国産や道産の野菜を買おうね」と話すと、
「道産のアスパラは200円、外国産は100円。安い方を買うのがなぜいけないの」と学生。
でもおにぎりは買うものだと思っているし、家でもペットボトルでお茶を飲む。
急須で入れることがいかに大切か、実習し、計算すればお茶の葉は一回分数円なのに、100円出すのはバカバカしいでしょと。携帯電話を使いすぎていないか、生活全体を見渡して工夫することを教えるそうです。
また、一週間ペットボトルのお茶を飲まない、自動販売機とコンビニを利用しないという課題を出して、リポートを書かせるというようなことをしたそうです。
「何となく店に吸い込まれ、無駄にお菓子を買っていたことに気が付いた」
学生にとっては、自分の生活を見直す機会になったそうです。
05年に食育基本法が制定されましたが、河合さんは食の安全は国の責任であり、自給率を上げようと言っても、国産のものは高くて、お金のある人しか買えない経済や生産、流通の仕組みこそ変えていかなくてはいけないといいます。
このような基本認識があって、そのうえで個人としては、工夫できることはしていくことが大切なのだと思います。
さて、私の工夫のお弁当は、昨日はちらしずし、人参・ごぼう・干しシイタケの具で、上にエビ、錦糸卵、絹さやをのせました。他に春巻き、大根と揚げの煮物です。
今日はサンドイッチ。具はタマネギとキャベツソテー入りのタマゴ焼きときゅうり、ジャガイモ・ミニトマト・レタス・紫玉ねぎ・芝エビの二種類です。
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