タルトタタン
タルトタタンは数少ない夫の好きなお菓子です。
東京にいた頃は、近所にタルトタタンの美味しいお店があり、たまに買うことがありました。
私は、アップルパイは時々焼きましたが、タルトタタンは作ったことがありませんでした。
お店で買ったタルトタタンは、アップルパイより高級な大人の味がして、近所に美味しい店があるのに、未経験の私が作っても、上手く出来そうもなく、その上難しそうに思えたからです。
ところが、昨年北杜市に引っ越してきて、こちらにもアップルパイのあるケーキ屋さんやパン屋さんは沢山ありますが、タルトタタンは見かけません。
多分どこかにあると思いますが、まだこの周辺の情報に乏しく、歩いて行けるところではないと思います。
秋も深まり、リンゴの季節になり、夫からタルトタタンのリクエストが出ました。
「原稿が終わったら」と夫と約束していました。
毎月の原稿が終わるまでは、非日常のことには手が出ません。
試験前の学生のような気分です。
昨日の午前中に、やっと今月分の原稿が終わりました。
午後からいろいろやりたかったことに取り掛かりましたが、タルトタタンもその一つでした。
いつか作ろうと思って、レシピだけは沢山あります。
新聞や雑誌の切り抜き、お菓子の本などいろいろあって、どれを参考にしようかと迷いましたが、私が知っているタルトタタンに一番近く、本格的で、その上簡単なものに挑戦しました。
2007年2月3日の朝日新聞の切り抜きで、料理人は「ル・マンジュ・トゥー」オーナーシェフ、谷 昇さんです。
全く知らない方ですが、谷さんは昔勤めていたお店で、毎日タルトタタンを焼いていた時期があって、これには自信があるそうです。
料理の上達方法はただ一つ、何度も作ることと、谷さんの言です。
レシピにはリンゴ7個とありましたが、少し小さめに作ろうと5個にしました。
リンゴの皮をむき半分に切って芯をとり、180度のオーブンで30分焼きます。
この時天板とありましたが、私はバットにしました。
リンゴを焼くとき、くっつかないように薄くバターを塗ります。
リンゴの美味しさをさらに凝縮して、煮崩れを防ぐためには、下焼きをして水分を抜いたほうがいいからだそうです。
その間に直径15センチのお鍋(ステンレスのオーブンに入れられるのがちょうどありました)に、30グラムの砂糖を入れて弱火にかけ薄い色のカラメルを作り、火からおろしてバター30グラムを入れます。
焼けたリンゴの半分をお鍋の底に敷き詰め、残りを二段目に敷き詰めます。
バットに水大匙2~3を入れて焼汁を溶かしたものを、リンゴのお鍋に入れ、火にかけて温めてから、180度のオーブンにお鍋ごと入れて、1時間半焼きます。
途中時々、鍋肌にリンゴがくっつかないようにパレットやへらですき間を作り、リンゴの汁が無くなるまで焼いて出来上がりです。
初めてだったので、リンゴがいつまでも半分のままであまり色も変わらないように見えて、本当にできるのかと途中不安に思いました。
パイ生地は、冷凍があったので、焼いておきました。
一日置いて、リンゴが冷めて落ち着いたところで、焼いたパイ生地をのせて、お皿をかぶせてなべをひっくり返して、形を整えました。
リンゴに少し焼きムラができましたが、何とからしくできました。
夕食後のデザートにいただきましたが、夫は「本物の味だ」と言いました。
何でも買えないということは、人を創造的にしてくれます。
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コメント
合掌有難うございます。
純子先生お手製のタルトタタン、とっても美味しそうですね!(^^)!
創造的に作られる先生のお料理の進め方のなかに、いつも学ぶことがたくさんあります。
りんご7個ではなく5個使われることにされたり、天板ではなくバットをご使用になられるなど、分量や調理器具もレシピ通りではなく、いろいろアレンジして作られるところに魅力を感じます。
初めて挑戦されたレシピで、雅宣先生から「本物の味」と称賛されるところがさすが純子先生ですね!と思わずにはいられませんでした。
夫の好物のお菓子を手作りする・・という洒落たことを、自分は結婚して以来まだ一度もしていなかったことに、少し恥ずかしい気持ちになりました。
純子先生を見習って、何かの折に、夫の好きなモンブランケーキを作ってあっと驚かせてみたいなと思いました(笑)
投稿: 前川 淳子 | 2014年11月17日 (月) 05:51
おいしそうです。
私も作ってみます、チャレンジです!
投稿: 岡田 慎太郎 | 2014年11月17日 (月) 11:43
総裁先生、純子先生ありがとうございます。
ご主人の為に、おいしいデザ-ト作り、楽しそうですね。

暖かい ご家庭の雰囲気が 目に浮かび 感動しました。
タルトタタン 未体験な私ですが、ぜひ挑戦してみたいです。(◎´∀`)ノ
私たち主婦にとって、ご主人の ほめコトバって とっても嬉しいですよね(^^)//
我が家では、主人が「これ 新作??うう~~ん 料亭の味ね」とほめて下さいます。
それを聞いている息子は「ホンマや~~」
と愛の手を 入れて下さいます。
家族での食卓って ありがたいですね
投稿: 関本 | 2014年11月18日 (火) 10:51
前川さん
モンブラン、私も好きです。
こちら、かなり手がこんで、たいへんそう。
作られた折は、お相伴したいです。笑
投稿: 谷口純子 | 2014年11月18日 (火) 21:28
岡田さん
このレシピ、バターもお砂糖も他のに比べてとてもすくないのですが、濃厚な味です。ほとんどオーブンが仕事をしてくれますので、ぜひチャレンジしてください。
かおり夫人を感激させること、請け合いです。
投稿: 谷口純子 | 2014年11月18日 (火) 21:33
関本さん
暖かいご家庭の様子、ほのぼのですね。ありがとうございました。
投稿: 谷口純子 | 2014年11月18日 (火) 21:35
私もなんでも手作り派です。近くに店があるところに住んでいた時も、たいていのお菓子は自分で作っていました。
そして山の中に引越してきました。近くに店はありません。近い店で車で1時間です。買い物のためにだけ出かけるのはもったいないです。
お菓子が食べたかったら、おやつがほしかったら、作るしかありません。もともとの手作り派にさらに輪がかかって本当になんでも手作りするようになりました。
お店がないから作る、わかります。
先生もたくさん美味しいものを手作りしてくださいね。
投稿: 水野奈美 | 2014年11月18日 (火) 21:47
合掌ありがとうございます。
りんごを沢山戴いたので、昨晩初めてタルトタタンを作ってみました。
りんごは皮ごと使いラム酒をかけておき、パイ生地ではなく、バター・砂糖・卵・薄力粉を良く混ぜて、カラメルの上に敷き詰めたりんごにかけて焼くだけの簡単な作り方でやってみました。
お味はまあまあなのですが、りんごの皮が口に残ったりしましたので、今度は純子先生が作られたように丁寧に作ってみます。
心をこめて、練習あるのみですね。 再拝
投稿: 柳光貴代美 | 2014年11月26日 (水) 15:34
合掌 ありがとうございます。 純子先生、タルトタタンを初めて知りました。 アップルパイは馴染みがありますが… タルトタタンも美味しのでしょうね!! 雅宣先生、純子先生、35回目のご結婚記念日、おめでとうございますm(__)m 北杜市に移られて2回目ですね。 寒くなりましたので、かわいい湯タンポはお出ましでしょうか? どうぞ、ご自愛下さいませm(__)m 先日の「造化三神をお迎えする」のライブ配信を別府湾サービスエリアで拝見させていただきましたが、よく映りよく聴こえました。 (便利な世の中になりました) ありがとうございましたm(__)m ブログを益々楽しみに拝見させていただきます。m(__)m
安東孝子拝
投稿: 安東孝子 | 2014年11月27日 (木) 14:08
水野さん
手作りを楽しんでおられ、いいですね。
投稿: 谷口 純子 | 2014年11月29日 (土) 08:57
柳光さん
ダイナミックなタルトタタンができたようですね。
柳光さんのように、クッキー生地の方が私の好みです。
また挑戦してください。
投稿: 谷口 純子 | 2014年11月29日 (土) 09:00
安東さん
結婚記念日覚えておいてくださり、恐縮です。
松本郊外の山奥のひなびた温泉に行きました。
タルトタタン、もともとはアップルパイを間違えて、ひっくり返してしまったのが、返って美味しかったからできたという説もあります。でも、昔から作られていたとか、真相は明らかではないお菓子のようです。
投稿: 谷口 純子 | 2014年11月29日 (土) 09:05