帰ってきました
月曜日の朝、雪はまだしんしんと降っていました。
長崎空港も除雪作業がはかどらず、朝の段階で空港再開の目途はたっていませんでした。
水曜日には会議があり、準備などのためできればその日のうちに帰る必要がありました。
その時点で可能なのは、車で肥前山口まで行けば、博多行きの列車に乗れるので、福岡空港から東京に帰ることができるとのことでした。
その時他に帰る手段はありませんでした。
長崎県の大村から、佐賀県の肥前山口まで、雪道を走るのでどれくらいかかるかはわかりませんでしたが、そのコースを取ることに決めました。
車は前日教化部が借りていたレンタカーを回してもらうことにしました。
スノータイヤが装着されていました。
ホテルには教化部長ご夫妻が来てくださり、見送ってくださいました。
車は秘書が運転して、私たちと講習会企画室の三人が同乗し、総勢6人で肥前山口に向かいました。
大村から諫早、そして佐賀に入りました。途中から積もった雪も少なく、日も差してきました。
佐賀の海辺の町をずっと走り、月の引力が見えるという町も通りました。
少し内陸に入るとまた灰色の空になり、雪が降ってきました。
お昼頃には肥前山口の駅に着きましたが、ここもまだたくさん雪が降っていました。
博多からの特急が間もなく到着し、折り返し運転するとのことで、ようやく電車が走っているところまでたどり着いた安堵感がありました。
12時40分ごろ特急白いカモメは発車しました。
車内アナウンスで、「車内販売はないことを了承ください」と言っていました。
途中徐行運転のところもありますが、約1時間で博多に着く予定でした。
博多には二時前に着き、福岡空港までは地下鉄で2駅なのですぐでした。
3時発のJAL便羽田行に搭乗手続きを済ませ、遅めの昼食に博多うどんをいただきました。
飛行機は除雪などのため、30分から40分くらい遅れて離陸し、羽田には5時前に到着しました。
新宿からは6時発のあずさに乗り、この列車は小淵沢に停車しないので、甲府で降りて、迎えの車で家に向かいました。
結局自宅に帰り着いたのは、夜の9時を過ぎていました。
12時間の旅でしたが、無事に帰ってくることができ、ほっとしました。
家の中は、とても寒く、ストーブを焚いても焚いてもなかなか温まらず、眠りについたのは12時前でした。
多くの方にお世話になり、見知らぬ人、見知らぬ町とのつながりの中で、生かされていることを感謝せずにはおれない三日間の旅でした。
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