
奈良教区の講習会で、橿原市に行ってきました。
橿原はずっとメイン会場なので、何度も来ているなじみの町です。
来るたびに少しずつ町の様子も変わっていますが、全然変

わっていないところも、もちろんあります。
確かな記憶はありませんが、六年くらい前に、お土産として和菓子を買ったお店がありました。
そのお店のことはすっかり忘れていたのですが、たまたまホテル周辺を散策していて、そのお店が目に入りました。
夫も覚えていて、少し古びていて、営業しているのかどうかわかりませんでしたが、近くまで来たらお客さんが一人いたので、営業していることが分かりました。

懐かしく思い、お店に入りました。
和菓子やおはぎが並んでいて、届け先の名前が書かれたお餅やお菓子の袋が沢山置いてありました。
外からはよくわかりませんでしたが、注文をいろいろ受け付ける、地域の人々にとって、大切なお店なのだと想像しました。
私は、ばら売りの栗まんじゅうなどを三個買いました。
4百円少しでしたが、レジを操作している途中で、お店の奥さんと思われるその人は、店先のおはぎの箱を持って中に入っていきました。
そしてお金を払い商品を受け取るとき、おはぎが二個入った小さな箱を「どうぞ召し上がってください」と、一緒に渡してくださいました。
お釣りも一緒にもらったのですが、ご縁がありますようにと、5円玉一個も余分にくださいました。

どうしてそんなに親切にしていただいたのかはわかりませんが、旅行者である私たちにとって、印象に残るお店になったことは、確かでした。
もうけよりも、人とのつながりや縁を大切にする人なのかなあと、思いました。
もう夕方で、売れ残って無駄にするよりは、旅の人にあげたほうが良いと思ったのかもしれません。
心に余裕もあるのでしょう。
講習会の控え室には、ピンクのバラを中心に、お花を飾っていただき、明るく温かさが感じられました。
奈良教区の皆さま、お世話になりました。
ありがとうございました。
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