豊橋市に行ってきました
愛知教区、岐阜教区共催の講習会で、豊橋市に行ってきました。
愛知の講習会は、今までいつも名古屋市がメイン会場でしたが、今回は名古屋市の大きな会場をとることができなくて、豊橋市にメイン会場が設けられました。
広い会場が確保できなかったこともあり、愛知だけで10会場、岐阜が4会場、合計14会場での開催となりました。
豊橋は新幹線ひかりで、名古屋から20分くらいのところです。
豊橋市は全国有数の胡蝶蘭栽培をしているところで、駅の壁際には胡蝶蘭がずっと飾られていました。
ピンクやブルー、紫の胡蝶蘭もあったので、造花ではと思いましたが生花でした。
新技術の開発で、いろいろの花が栽培できるようになったそうです。
豊橋市は愛知県の南端、伊良湖岬に近いところです。
伊良湖岬から三重県の鳥羽まで伊勢湾フェリーがあり、20年くらい前一度東京から車で伊良湖まで行き、フェリーで伊勢に帰省したことがありました。
伊良湖岬には、唱歌「椰子の実」の碑があることを、以前、庄野潤三さんの本で読んだことがありました。
調べてみると、栁田国男が1898年(明治31年)東京帝大2年のとき、1か月伊良湖岬の突端に滞在していた時、海岸に流れ着いた椰子の実を見つけたそうです。
そして「風の強かった翌朝は黒潮に乗って幾年月の旅の果て、椰子の実が一つ、岬の流れから日本民族の故郷は南洋諸島だと確信した。」との思いを持ったとのことです。
柳田はこの経験を親友の島崎藤村に話し、藤村はこの話にヒントを得て、椰子の実の漂泊の旅に自分が故郷を離れてさまよう憂いを重ね、歌曲「椰子の実」の詩を詠んだとのことです。
名も知らぬ 遠き島より 流れ寄る 椰子の実一つ
故郷の岸を 離れて 汝はそも 波に幾月
旧(もと)の木は 生いや茂れる 枝はなお 影をやなせる
われもまた 渚を枕 孤身(ひとりみ)の 浮寝の旅ぞ
実をとりて 胸にあつれば 新なり 流離の憂
海の日の 沈むを見れば 激(たぎ)り落つ 異郷の涙
思いやる 八重の汐々(しおじお)いずれの日にか 国に帰らん
久しぶりに口ずさんでみると、しみじみとしたいい歌だと思いました。
講習会の控室には、花の町豊橋の自慢の花、デルフィニュームを飾っていただきました。
昼食のデザートには、とてもかわいい五平餅、地元の果物、栗きんとんを作っていただきました。
ご愛念、感謝申し上げます。
愛知教区、岐阜教区の皆さま、ご活躍いただきありがとうございました。
お世話になりました。
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