動画「朴葉寿司作りました」の舞台裏
岐阜の方から数年前に朴葉を送っていただいたことは、エッセイなどに書きました。
その時初めて、岐阜地方では初夏の朴葉の葉がしっかり成長した時期に、朴葉寿司を作ることを知りました。
作り方がわからなかったので、ネットで検索して、初めて朴葉寿司を作りました。
夫は柿の葉寿司などが好きなので、朴葉寿司も喜びました。
自然の素材を使うところも気に入ったのだと思います。
そこで私たちは、家のそばにも朴葉はないかと探しました。
するとやはり近くに、大きな朴の木を見つけました。
秋になると、しっかりした大きな葉を落とすので見つけやすいのです。
家にも植えたいと思い探すと、実生の朴の木を見つけました。
高さは50センチくらいで葉も2枚か4枚くらいしかついていないものでした。
育たないかもしれないけれど、試しにと植えました。
冬になると葉を落とし、細い棒がたているようで、何とも心許ないものでした。
雪が積もれば倒れるのではないかとも思われました。
けれども春になったら、しっかり生きていて、新しい葉を出しました。
そして3年目の今年は大きな葉を30枚前後つけました。
朴の木は下駄の材料になるそうですが、それだけ軽くて成長がはやいのでしょうか。
先日大きな葉をつけた朴の木を見て、今年は朴葉寿司ができると思いました。
月曜日、今日は朴葉寿司を作って夫を驚かせようと思いました。
そのためには早めに作らなくてはなりません。
けれども締め切りの原稿などを書いていたら遅くなり、夫が帰ってきたときには、私は薄焼き卵を焼いていました。
お帰りなさいと迎えて、家に入ってきた夫は調理台の上に置いてある朴葉を見つけました。
「朴葉寿司を作るの」と聞いてきました。
「じゃあ、動画撮らなくちゃ」と言います。
私は慌てて、「そんなつもりはなかったから台所はごちゃごちゃよ」というと、それがいいといいます。
髪もぼさぼさでしたが、「手元しかとらないから」というので、まあ試しに撮るだけかもしれないからと、そのまま作業を続けました。
そしてできたのが、今回の「朴葉寿司作りました」の動画です。
私は自己流で、柿の葉寿司や笹寿司をイメージしてタコ糸で結びましたが、岐阜の方はただ葉を半分に折るだけだったり、爪楊枝で止めるそうです。
次回はそのように作りたいと思います。
ちなみに今回のお寿司は、二人分なので、お米を一合炊いて、地元の市場で買った淡竹(細長いタケノコ)と干しシイタケの煮もので、ちらしずしを作り、上に錦糸卵、グリンピース、しめ鯖、梅酢ショウガをのせました。
7個のお寿司ができました。
朴葉が身近にある方は、お勧めします。
目先が変わって、楽しいです。
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コメント
純子先生、いつも素敵な動画をありがとうございます。
このような経緯で朴葉寿司ができあがったのだと知り、嬉しくなりコメントさせていただきました。
まさか、朴葉を育てるところからなさっていたとは!!素敵です!!
コロナのお陰で、オンライン行事が沢山出来て以前より、自宅に居ながら忙しくなりまりたが、先生ご夫妻から、直接動画でお話が伺えて、かえって近しい感じがしております。
ありがとうございます!
投稿: 森下須美子 | 2020年6月19日 (金) 11:58
谷口純子先生、ありがとうございます。
先日の朴葉寿司の動画を、シェアさせていただき岐阜教区のFacebookにアップしました。すると、岐阜の信徒の皆様から、悦びの声が沢山届きました。この度の舞台裏の話も、両先生の自然な雰囲気が信徒の悦びに繋がるものと有り難く感謝申しあげます。
岐阜の信徒は、自分の子供が褒められた様な悦びようです。感謝合掌。
投稿: 井下昌典 | 2020年6月19日 (金) 17:26