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2022年6月

2022年6月 9日 (木)

ウクライナに平和を

 5月末に母の7回忌法要が、伊勢で行われました。3回忌の時はちょうど講習会と重なり出席できませんでした。
 今回も前日に会議が入っていましたが、会議終了後に伊勢に向かえば、翌日の法要には間に合いそうなので、夫と二人で出席することにしました。近鉄の宇治山田駅に着いたのは午後7時を過ぎていましたが、その日は駅近くのホテルに泊まり、翌朝法要会場のお寺に直接行きました。
 東京に住む一番下の妹は出席できませんでしたが、姉妹四人と伊勢に住む孫、ひ孫も参加し、母の法要を無事済ませることができて、皆で喜びました。
 Img_7845    その後父の家に行き、お昼をいただきましたが、生長の家の白鳩会の支部長をしている妹が、「お父さん、P4Uに参加して歩くんよ」と話してくれました。「へえー、本当?」と私は驚きました。
 若い時は、生長の家の宇治別格本山の練成会などにも参加した父でしたが、その後は講習会以外、生長の家の集まりに参加することはほとんどない人でした。
 「熱心に勧められたんでなぁ」と父は言っていました。
 ロシアが一方的にウクライナへの侵略を始めたのが今年の二月でした。
 国連安全保障理事会の常任理事国でもあるロシアのような大国が、国際法を無視して隣国に戦争を仕掛けるなど、誰もが想像もしない事態であり、世界中が仰天しました。
 生長の家でも直ちにウクライナ支援に取り組み、P4U(Peace for Ukraine)と銘打ったイベントを始めました。多くの婦女子が国外に避難し、人々の暮らしは困難を極めていましたから、少しでも助けになるよう、私たちは募金活動を始めました。
 また、ウクライナは日本からは遠い国なので、ウクライナのことを知ろうと皆で色々情報を収集したり、ウクライナの人々に気持ちを寄せるために、ウクライナ料理を作ったりという活動もしました。
 Img_2717 その中で平和を強く願って、言わば平和行進のようなものをリレー形式ですることが決まりました。コロナ禍が続き、3密を避けるためです。
 観音様の顔を彫った棒を手作りし、それをバトンにして自転車に乗ったり、電車あるいは徒歩で思いをつないでいくのです。
 各県単位、あるいは二県にまたがってこのリレーは行われました。
 それに、95歳の父も参加したのです。
 Facebook上で父がバトンを渡され、妹が後ろを歩く姿が掲示されました。
 実際に父の歩く姿を見、バトンを渡すときには緊張しているようで怖い顔の父を見て、文明の機器の威力を感じました。
 高齢の父ですが、広島の被爆者でもある父は戦争の悲惨さを嫌というほど知っているはずです。父はどんな気持ちで歩いたのかはわかりませんが、人間というものは何度も同じ過ちを繰り返すものなのだと思ったに違いありません。
 このリレーは準備などもあり、5月くらいから全国各地で行われるようになりました。
 コロナで二年以上活動ができなかったので、お年寄りも含めて多くの人が参加してくださり、盛り上がりを見せているようです。
 戦争の早期終結を願い、新バージョンの世界平和の祈りを朗誦し、それぞれの人が世界の平和のために自分が日常生活の中で何ができるのかということに、真摯に向き合うことができた機会にもなったのではないかと思います。

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