髪を染めるのを止めました
11月半ば近くのこの時期、我が家周辺やオフィスの周りは紅葉の真っ盛りです。 自然に囲まれた環境なので、360度どこを見ても赤、黄、茶のグラデーションで埋め尽くされます。この圧倒的な存在感の只中にあると、華やかで温かい実りの季節を与えられていることに、限りない感謝の思いがあふれます。春、夏、冬それぞれの良さがありますが、秋の恵みは格別です。
70歳を過ぎて人生の実りの時期を迎えた私も、かくありたいと思わずにはいられません。
ところで私は、髪を黒く染めることを止めて1年半くらい経ちます。
それまでは、白髪交じりの髪を染めないでいるのはだらしなく見え、身だしなみを考える人は、黒く染めるのは当然だとの思い込みがありました。
ところが近年は女性の白髪が注目されるようになって、白髪の女性ばかりを集めた雑誌が出たりしています。
それらは、白い髪に合うヘアスタイルや白髪に合うファッションなどが取り上げられていて、なかなか魅力的です。
様々な分野で働く女性の中にも、白髪が似合う素敵な女性がいます。そんなこともあり、思い切って髪を染めることを止めたのが、昨年の4月でした。
髪を一度染め始めると、1か月から1カ月半の間に毎回染めなければなりません。染めた部分と伸びてきた部分の色が違い、黒と白の対比は鮮明です。そのため早め早めに染める必要があります。
染めないということは自然に帰ることですから、わずらわしさから開放されます。けれども、黒く染めた部分がなくなるまで、新たに出てきた白髪とのコントラストがどうなるのかという不安はありました。
実際には、すべての髪が白髪になっているわけではないので、ゴマ塩風になってそれほど不自然にはなりませんでした。
特に私は、髪の色が真っ黒ではなく、多少茶色っぽいので、黒と白というようにはなりませんでした。
高校生の時、美容院で髪を切ってもらうと「染めていますか?」と聞かれたものです。
今は髪を染めるのを止めて、とても良かったと思っています。白髪が目立ってきたと気にすることもなく、染めるための費用も不要です。髪に負担のないものを使っていて、7千円かかっていました。それが1年で8回ですから5万6千円です。
そのお金を社会のために有効に使いたいと、今思案中です。
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