ひまわりの家のロンド(輪舞曲)
日曜日のお昼、一人で昼食をいただくとき、NHKの「のど自慢」を見ることがあります。先週は滋賀県草津市で行われました。
その時高校生の女性が、「ひまわりの家のロンド(輪舞曲)」というのを歌いました。私は初めて聞く歌でしたが、衝撃を受けました。
どんな歌詞かというと、「もう一度自由に歩けたら 思い切りお掃除をして お洗濯をして お料理を作って お散歩に出かけよう・・・・・」と続きます。
自由に歩ける自分に引き寄せて、掃除や洗濯、料理ができることはなんて有難いことなのだろうと歌を聴きながら思いました。
のど自慢なので、最後まで聞けなかったので、すぐに調べてみると宮崎駿さんの映画「崖の上のポニョ」の主題曲だということが分かりました。そしてこんな歌詞が続きます。
「お迎えはまだ来ないから その間にちょっとだけ歩かせて もう一度だけ踊りたい そよかぜになって」
「ひまわりの家」というのは老人ホームの名前ということでした。
年老いて、自由に歩けなくなって、もう一度自由に歩けたらと願うのは、切ない想いが胸にあふれますが、それでもこの歌の中には自由さや明るさが感じられます。
それは日常の当たり前を、「思い切りお掃除をして」「お洗濯をして」「お料理を作って」「お散歩に出かける」ことの価値を最大限に教えてくれているからだと、私は感じました。
世界には体が不自由でも、健常者以上に様々なことをして、人々に希望や勇気を与えてくれる人は沢山います。そういう人は大変な努力をしています。
そのような特別な存在でなくても、人が日常を生きていくことはそれだけで、尊く、有り難く、美しく、唯一無二なのだと改めて思ったことでした。
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