雪の日の明暗
1月20日から21日にかけて私の住む山梨県は、南岸低気圧の影響を受けて大雪の恐れがあり、天気予報ではしきりに備えをするように呼び掛けられました。
20日は朝から雪が降りだし、1時間くらいで白銀の世界になったので、夫も仕事に出かけてもすぐに帰ってくることになるかもしれないからと、家での仕事に切り替えました。
雪は1日中降ったりやんだりを繰り返しましたが、それほど積もりませんでした。
気温が1・2度と比較的高かったので、途中からは雨になり、大雪の予想ははずれました。
私たちには、北杜市に移転した年の大雪の記憶が鮮明にあります。
2メートルにもなる雪の壁ができて、山梨県は陸の孤島となり、物資の流通も滞りました。
その時も南岸低気圧の影響だったので、南岸低気圧と聞くとその時の悪夢がよみがえるのです。
ただ私たちは今では、冬に雪が降ることは当たり前と思っていて、普段から冬季には車のタイヤを冬用に履き替えて、雪道の走行にも慣れているのであまり問題はありません。
いま世界では、各地で異常気象の影響が出ています。
フランスでも1月16日東部で大雪となり、車がスリップして動けなくなったり、立ち往生している様子がフランスのニュース番組で放映されました。
朝の出勤時の混乱の様子が伝えられたのですが、そのあとフランス・ドウは美しい白銀の世界の映像を数分間流しました。流石に芸術の国だと感心しました。
実際大雪は、人の暮らしに大きな影響与え、困難さをもたらしますが、その一方で雪は世界を一変させ、芸術作品のような風景や町の姿を見せてくれます。どんなものにも必ず明暗がありますが、ニュース報道は負の部分だけを報道しがちですが、美しい雪景色や、そりで遊ぶ子供たちの姿は、雪の明るさにも目を向けることを教えてくれました。この視点は、普段の生活でも常に意識したいものだと思いました。
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