春一番の贈り物
今年の冬は本当に雪の多い冬になりました。二月末から三月にかけて、毎週一回くらいの割合で、20~30センチ雪が降りました。この季節、特に昼間と夜の寒暖差が大きく、日によっては20度近くの差があります。そのため昼間溶けた雪が夜には氷点下の気温で凍るのです。道路はツルンツルンで滑りやすくなっているので、私の車は3月中旬が過ぎてもまだタイヤチェーンを付けています。
そんな山地の遅い春ですが季節は確実に巡っているようで、森の中のオフィスでは日当たりの良い所は雪の下から蕗の薹が顔を見せていました。
先日夫がオフィスから、蕗の薹をお土産に持ち帰ってくれました。
とても小さい可愛い蕗の薹が10数個ありました。私は早速蕗の薹の天ぷらにしました。
天ぷらといっても素揚げに近いもので、早春を思わせるほのかな苦みを味わうことができました。今はまだ少しですが、そのうち沢山の蕗の薹が出てきますから、その時は蕗の薹みそを作りたいと思っています。
私は蕗の薹を一度茹でこぼして灰汁を採り、みそ・酒・みりん・砂糖などで味付けします。
風呂吹き大根やこんにゃくに乗せたり、フキ味噌で和え物をしたりして重宝します。
ご飯の上に少し載せても美味しいものです。
この時期だけの贈り物、毎年楽しみにしています。
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