2025年10月26日 (日)

バイオリンコンサート

  千住真理子さんのバイオリンコンサートに、夫と二人で行ってきました。
 会場は家から車で三十分位のところにある、八ヶ岳高原ロッジです。
 この会場では、春には サックス奏者のナベサダこと渡辺貞夫さんのコンサートもあります。夫はナベサダさんを贔屓にしていて、こちらのコンサートも、時間が合えば行くことにしています。
 Img_7530 千住さんのコンサートには、東京にいたころから10年以上毎年出かけています。
 私が千住真理子さんの事を詳しく知ったのは、千住さんのお母様が書かれた「千住家の教育白書」という本を読んだことがきっかけでした。それまでも千住さんのことは知っていましたが、本の内容が大変興味深く、一気に読んでしまいました。
 千住さんのお父様は、慶應義塾大学の教授ですが、子どもの教育については、確かな考え方を持っておられました。
 お父さんは子供に対して、「どんな職業についても良いが、一切の妥協をせず自分の好きな道に邁進せよ」というものでした。
 元々千住家は母方の祖父も含めて学者の家系だったので、子供たちにも学者になるように教育しなけれんばならないと、母親の文子さんは思っていました。
 Img_7528 ところが、今は音楽家として活躍している次男の明さんが、コックになりたいと言ったとき、お母さんの文子さんはとんでもないと反対の気持ちでした。けれども夫は「コックも良いじゃないか、誰にもできない料理を作ればそれは一流と言える。なにかをするのなら常に一流を目指せ」というものでした。
 長男の博さんは一流の画家、明さんは一流の音楽家、そして真理子さんは一流のバイオリニストとして活躍されています。
 母親の文子さんは、夫の考え方を正面から受け止め、子どもの教育を楽しく愉快にされたことが本から窺えます。千住さんの例は特別と言えますが、父親の強い気持ちを受けて、それに答える事の出来た子どもを持てたことは、何よりの幸運と言えるでしょう。
 千住家の例から、親が子どもに対してどのような考え方を持ち、子どもの可能性をどれほど信じられるかが、子どもの未来に大きな影響力を持つものだということを、深く教えてくれた本でした。

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2025年9月13日 (土)

稲とそば

  今年はお米が高くなり、一部では品薄で買い占めのようなこともありました。
 そのため秋になり、稲が黄色に色付き穂が頭を下げた姿を見ると、なんだかほっとしました。
 Img_7200 私の住む山梨県北杜市大泉町では、稲だけでなく、そばの白い花も沢山見ることができます。
 稲ほどの量はありませんが、それでも黄色い稲と白いそばの花は、美しい田園風景として、心和ませるものです。
 お隣の長野県はそばの産地として全国的に知られていますが、山梨県も美味しいお蕎麦屋さんは多くあり、私たち夫婦はおそばをいただくこともよくあります。人気のお店は週末ともなれば、賑わいを見せています。
 Img_7259   私の住まいは長野県との県境ですが、県境には自分でそばを育てて、そのそばをお店に出しているこだわりのお蕎麦屋さんがあります。自分で納得の行くそばを育てたいと思っているようで、そのこだわりには脱帽です。 
 朝のテレビ小説では、戦後の混乱期の様子などが放映されることが良くあります。そんな時代と比べれば今の私たちは、とても恵まれた時代を生きていることが、しみじみ感じられます。
 とは言え、今の時代には気候変動による地球温暖化など現代特有の問題があり、ロシアによるウクライナへの戦争や中東の軍事衝突は心悩ませる出来事です。
 人が生きる時、そのような事象を避けることはできません。けれども、その中から光明を見出し、前向きに生きようと努力するとき、きっと大きなものが支えてくれるでしょう。

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2025年8月12日 (火)

野の花に魅せられて

  夫と二人で、一週間振りくらいでウオーキングをしました。普段車で通るところを歩くと、色々なことに気が付きます。
 野の花には普通あまり目を止めませんが、良く見ると夫々が繊細に作られていて、その多様性と細やかな造形の巧みさに、驚嘆するばかりです。
 Img_6946 同じ花なのに葉っぱの色の違うのがあり、何故だろうと不思議に思います。けれどもよく観察すると、どうも古くなったものは、葉が赤っぽくなったのだとわかりました。
 1メートル近い高さの草に、沢山のつぼみがついています。これはどんな花を咲かせるのだろうと、この次のウオーキングが楽しみになります。
途中の道に、無農薬野菜の無人販売所があります。どれもみな100円です。先客がいて、5・6個入ったじゃがいもを示して、「安くないですか?」と話しかけられました。Img_6954 「安いですね」と答えて、私も青いルバーブと大きなトマト二個を買いました。
 行きは夫と二人で、色々な話をしながら歩きますが、オフィスまでの中間地点で、私は家へ帰るので、夫と別れて一人来た山道を引き返します。
 二人で取り留めのないことを話しながらの道は、下りで短く感じられますが、引き返す道は上り坂なので、気合を入れて歩きます。お天気の良い日は遠くの山並みが、美しく雄大です。大きく息を吸って山の霊気を取り入れ、英気を養います。 
 週に1,2回のウオーキングですが、良い運動にもなり、できるだけ続けたいと思っています。
 

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2025年7月23日 (水)

我が家の畑

 我が家の細やかな畑は、主に夫が担当しています。コンポストに溜まった野菜のくずなどを春に畑に入れて、それからじゃがいもなどを植えます。ところが今年は行動が遅れてしまい、どこにも種芋がありませんでした。そのためお店で売っているものを買って植えましたが、中々芽が出ません。私たちは普通に売られているものは、芽が出ないように処理されているのかもしれないと思いました。
 Img_6789 じゃがいもは芽が出ませんでしたが、コンポストに種があったのか、南瓜が出てきました。これも実になるかどうか分かりません。
 そうこうしているうちに、じゃがいもから葉が出てきて、今ではかなりの大きさになりました。実際に収穫できるようになるかどうか分かりませんが、楽しみに待っているところです。
 Img_6791 他にはみょうがと赤しそ、青じそ、ハーブのディルやタイム、ミントなども毎年出てきます。ネギも一度植えると根が残っていて、何度も収穫できます。ズッキーニやルバーブは育ちましたが、キュウリやナスは植えてもできませんでした。標高が高く、寒暖の差が大きいのでそれらの野菜は育つことができないのかもしれません。
 畑というにはおこがましいですが、私たちにとっては、これだけするのでも精いっぱいです。そして、少しでも収穫することができると、豊かな気持ちになり、うれしく感じられます。畑の効用は大きいもので、とてもありがたいです。

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2025年6月26日 (木)

雅春先生の40年祭

 6月17日は、谷口雅春先生の40年祭でした。
 前日の16日、朝早く山梨を出発して、東京の羽田空港に到着したのは、お昼の12時を過ぎていました。
 その日は月曜日ということもあり、首都高速道路は渋滞していました。いつもは空港内のレストランで昼食を頂くのですが、渋滞で空港到着が遅くなり時間がなく、「お弁当を買って機内で頂きましょうか?」と夫に言うと「それがいいね」との返事でした。ところが乗る予定の飛行機が到着遅れとなり、機内ではなく待合室で頂きました。
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西日本各地が天候不良の影響で、私たちの便も「天候状況により、羽田へ引き返す場合もある」という条件付きの飛行となりました。
 約一時間半、いよいよ長崎空港への着陸態勢に入り、安堵していたところ、下降していた飛行機が急にまた上昇して、何事かと不安に思いました。条件付きの飛行でしたから、羽田に引き返す可能性もありました。目的地へ到着できず引き返すというのは、航空会社に勤務していた頃も含めて、これまで一度も経験したことがありませんでした。揺れも激しくなり、長崎空港に着陸できない場合は困ったものだと思いました。
 10分か15分くらい経った後、再び着陸態勢に入ったので、緊張しつつも無事に到着することを祈りました。
 飛行機が無事ランディングしたときは、期せずして機内から拍手が起こりました。
 長崎空港で私たちの到着を待っていてくださった皆さんも、ハラハラされたようですが、「終わり良ければ総て良し」を実感した瞬間でした。
 Img_6540 雅春先生の40年祭も、近隣教区の皆さんがご参列くださり、厳粛な中にも、温かな雰囲気があり、滞りなく執り行われました。総裁のお話は、雅春先生著、「真佛教の把握」から引用され、宗教は時代、国民性に大きく影響され、またそうでなければ、人々に受け入れられないというような話をされ、ご参加の皆さんは頷かれながら、聞いておられました。長崎は青や赤のあじさいが鮮やかで、山梨から来た私は、南国の解放的な雰囲気を味わうことができました。

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2025年5月27日 (火)

春のきのこ

 春キノコの代表である編笠茸が、先日沢山採れました。
 このキノコは、頭が編笠のようになっているので、日本ではこのような名前で呼びますが、フランスではモリーユと呼ばれ、高級キノコだそうです。
 先日夫がある場所で、モリーユが沢山出ているところに遭遇しました。私はその日お昼に、夫の職場である森の中のオフィスに行ったのですが、夫は「今朝編笠が沢山出ているところに遭遇したから、行って見よう」と私を誘いました。
Img_6344  誘われるままに行って見ると、なんとモリーユが、ここにもあそこにもと言うように、本当に沢山出ていました。私のこれまでの経験では、編笠茸は数本、多くても10本も採れたら大喜びするのですが、この時は100本前後採れました。
 5月半ばのその日は、朝急に寒くなったので、キノコも慌てて出て来たのではないかというのが、夫の感想でした。
 モリーユは毎年同じ場所に出ることが多いきのこです。そのため分かり易いきのこでもあります。生クリームと相性が良く、コリコリした触感に特徴があります。
 沢山採れたので、人にも分けました。
Img_6245  夕食には、玉ねぎ、青菜などと一緒にソテーして、美味しく頂きました。
 天然のキノコが身近にあり、採れるというのは、心がワクワクして、その上美味しいのですから、言うこと無しです。

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2025年4月26日 (土)

山地の春

 私の住んでいるところは,八ヶ岳南麓の標高1250mの高地です。この地では、春の花はどれもみな一斉に咲きます。梅も桜もつつじも、レンギョウ、雪柳、ヤマブキ、シャクナゲなどが同じ時期なので、まさに、豪華絢爛の様が各所で見られます。少し大げさな表現かも知れませんが、地上の楽園のようです。
 Img_6165 10年少し前に東京から移住してきたのですが、東京では1月の末に、庭の紅梅が咲き始め、桜が咲くのはその2カ月後くらいです。そのため花それぞれをゆっくり楽しめるということがあるかもしれません。どちらがいいと比べられるものではなく、それぞれの良さがあると思います。けれども、八ヶ岳に住んで10年近くたち、厳しい冬の寒さを乗り越えた身には、春が到来して、花々の楽園のような様が楽しめることは、大きな喜びです。
 Img_6171 実際、1か月前の3月半ばには、大雪に見舞われて、その日予定されていた生長の家長坂寮での子ども食堂の開催も危ぶまれるほどでした。子ども食堂は無事開催されましたが、子ども食堂のお手伝いをしたスタッフの間では、3月の雪が話題になり、1か月の変化の大きさに皆で驚きの思いを伝えあいました。
 Img_6180 北海道でも、様々な花が一斉に咲くと聞いたことがありますが、厳しい冬の後に訪れる花々の饗宴は、大きな喜びでありご褒美のようにも思えます。「苦あれば楽あり」言葉の順序が逆ですが、マイナス10度を超える日々を耐えたのだと感慨深く思うのです。

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2025年4月 1日 (火)

雪の多い三月

 今年は雪の少ない冬だと思っていました。気温の低い日は多かったのですが、11月から2月にかけて雪はほとんどなく、降っても少しの雪でした。
 それに比べると日本海側や北海道では大雪で、除雪作業をしていて、亡くなる人も多くありました。高齢の方が除雪作業で亡くなられるのは、自分の身に引き寄せて、私自身も決して若くはないので、身につまされる思いがしました。
 Img_5796 そんな状況だったのですが、3月になって何度も大雪に見舞われました。
 3月16日には、生長の家の長坂寮の集会所で、子ども食堂が開催される予定でした。
Img_5800  前日に私の所に「大雪の予報なので、子ども食堂は開きますが、無理をされないように」とメールをいただきました。
 八ヶ岳南麓に移り住んで10年以上経ち、車で雪の斜面を登り切れず、滑り降りて生きた心地がしなかった経験も何度かしました。そのため少しくらいの雪では驚かなくなったのです。とはいえ油断は禁物ですから、注意して車を運転し、子ども食堂のお手伝いに行くことができました。途中の道では立ち往生している車が何台もありました。
 日曜日で都会から来た車は、暖かくなったのでスタッドレスタイヤを装着せず、大雪に遭遇してしまったようでした。
 近年は温暖化の影響もあり、気象の予報が難しくなってきたのではないかと思います。そのため安全優先で少し大げさに報道されることもあるように感じられます。この辺りは難しい問題です。
 そして今このブログを書いている4月1日も、大きな牡丹雪が降っていましたが、次第に雨に変わりそうです。
 寒暖の差の大きい日々になっていますので、体調管理に留意したいと思います。 

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2025年2月22日 (土)

孫たちの成長

 2月14日、一番小さい孫の幼稚園のおじい様、おばあ様を囲む会というのに夫と一緒に参加しました。一昨年も敬老の日の前後に同じ会に参加しました。ところが、昨年は幼稚園の園舎の建て替えが行われていたそうで、園舎の出来上がった2月の開催となったようです。
 この会は、新しくなった幼稚園の中を園児たちが、おじいさん、おばあさんをスタンプラリーのように案内したり、おじいさまの中にジャズバンドを主催されている方がおられ、ミニコンサートが行われ、大人も楽しめる盛り沢山の内容でした。バレンタインデーで孫の一人から、手作りのチョコレートケーキをプレゼントされました。
Img_5436  この会の前日は、一番大きい孫の誕生日だったので、家族でお祝いをしました。誕生日プレゼントは乗っていた自転車が小さくなったとのことで、夫が自転車をプレゼントしました。自分の自転車通勤のことなどを、誕生日カードに書いていました。私は手作りケーキをプレゼントしました。
 彼が産まれたのは、私たちが山梨に移転して初めての冬の2月13日でした。私たちは初孫の誕生を楽しみにして、東京に行っていました。孫は夕刻に産まれ、彼の顔を見て私たちは山梨に帰りました。2日後には京都での講習会が予定されていました。山梨に向かう特急あずさに夫の秘書から連絡が入り、大雪が予想されるので京都への出発を1日早めたいとのことでした。
 Img_5608 翌朝、早朝の電車に乗り私たちは無事京都に着くことができましたが、私たちの後の電車は運休となり、山梨県は様々な物資が届かなくなり、その後一週間ばかり陸の孤島のような状態になりました。
 孫に、大雪の日に生まれたことなどを話したら、驚いていました。その孫もこの春には6年生となり成長の早さに驚いています。
 人生には様々なことが起こりますが、孫たちの人生に幸あれと深く願います。

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2025年1月21日 (火)

薪割りの大切さ

 今年の冬は早くから、真冬の寒さが到来しました。
 例年なら一月末の大寒の頃の気温が、12月はじめには早くもやってきたのです。それに引き換え薪置き場に積んでいる薪の数は、心許ない数なのです。「夏が忙しかったから、薪割りの時間がとれなかったのかしら」などと夫と話したのですが、一年を通じて暇な時期というのはそうありません。
 Img_5320 新年になっても時間があれば薪割りをしているのですが、薪割りを「せっせ」としなくてはならない秋に、休日ともなればそれこそ「せっせ」ときのこ採りに興じていたからではないかというのが、私たち夫婦が同意した結論でした。
振り返れば、秋の晴れた日の休日にはこの時とばかりに、きのこ採りに出かけていました。きのこに関しては一般的に、意見が二派に分かれるようです。興味のない人は全くなく、特に毒キノコを食べて死んだなどの報道も時折あるので、きのこは危険、近寄らない方が良いと思っている人も多いのです。
 一方、一度でもきのこを採ったことのある人は、宝探しのような面白さと、食べられるきのこと毒きのこがある中で、食用きのこを見つけたときの高揚感が刺激となり、夢中になる場合が多くあります。私の場合も幼い頃に家族総出で、父の知人の松茸山に行ったときの楽しさが忘れられず、特に八ヶ岳南麓はきのこの宝庫でもあるので、季節ともなれば出かけていきたくなります。
 Img_5335 私の四人の孫たちも、我が家に来た時何度もきのこ採りを経験しているので、きのこ採りの面白さを知り、興味津々というところです。
 とは言え「薪がないのは、貯金がないより怖い」と言った人もいるように、我が家も主たる暖房を薪ストーブに頼っているので、薪が切れると大げさではなく死活問題になります。雪がいつ降るかわかりませんが、大雪の前にはある程度の量を蓄えておきたいと思い、時間があれば薪割りをしているところです。
 昨日も私は薪割りをしました。せいぜい一時間程度ですが、それでも少しづつ薪小屋に積まれる薪が増えると、うれしく思います。薪割りは無心になって集中できるもので、時折空を見上げたり、鳥の鳴く声を聞きながらします。薪は節があるとまっすぐに割れず、時には曲がってしまう事もあります。それでもある程度の量になると、一輪車で薪小屋まで運びます。今の時期は地面が凍って霜柱でぐちゃぐちゃになっているので、平らなところを探しながら、一輪車を動かします。一気に行かなければ、ぬかるみにはまってしまう事もあるので注意が必要ですが、バランス感覚を鍛えるには良いチャンスです。
 アリとキリギリスではありませんが、秋にきのこ採りを楽しんだ分、冬に薪割りに勤しんでいますが、暖冬のお陰でそれほど厳しくはありませんが、温暖化のことを考えれば、素直に喜んではいられませんね。

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